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発熱インナーの仕組みを理解して冬を温かく乗り切ろう

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連日寒い日が続く今日このごろ。

ユニクロの「ヒートテック」やしまむらの「ファイバーヒート」など、いわゆる「あったかインナー」が登場し、日本の冬はずいぶんと過ごしやすくなったかと思います。

わたしもかれこれ9年ほど「発熱インナー」を愛用していますが、もはや皮膚と同化してほしいぐらい手放せない存在にまで大きくなりました。

ただ、思ったほど効果を感じられなかったり、買い換えるタイミングがわからなかったりと、市民権を得た割には温かくなる仕組みや効果的な着用方法が知られていないことも事実。

今回はそんな「あったかインナー」について、おすすめのモデルを交えながら特集します。

各ブランドのあったかインナー

発熱インナーが注目を集めてから約10年。各社がしのぎを削ってあったかインナーを出し、今は一人あたり2着は持っているぐらいにまで広がりました。

今シーズンはユニクロが極暖ヒートテックの1.5倍温かい「超極暖ヒートテック」を発売したのが話題になりましたね。

各社が発売しているあったかインナーをまとめてみます。

ユニクロ

ヒートテック

言わずと知れたあったかインナーの代名詞、ヒートテック。少し前からツバキ油やアルガンオイルを配合するなど、肌触りを意識していますね。

ヒートテックエクストラウォーム(極暖)

いわゆる極暖ヒートテック。
通常のヒートテックの1.5倍の温かさを謳う、裏起毛が特徴のモデルです。

ヒートテックウルトラウォーム(超極暖)

裏起毛に加え、生地をより厚手にした極暖のさらに1.5倍の温かさを誇る、ヒートテックのラインナップで最強の温かさ。

しまむら

FIBERHEAT(ファイバーヒート)

ファッションセンターしまむらのファイバーヒート。
バリエーションが豊富で、厚手タイプの「厚-ATU-」が人気。

しまむららしい豊富なラインナップで、靴下や敷きパッドも。

ベルメゾン

Hotcott(ホットコット)

他社のあったかインナーはポリエステルが多いのに対し、ベルメゾンのホットコットは綿95%なのが着心地の良さを抜群に良くしてくれます。

綿にこだわりすぎて、「綿100%」のホットコットも登場。
普通のシャツと変わらないのではと思いますが、特殊製法の発熱性のある綿を中心に、保温性のある中空綿とオーガニックコットンを合わせた、上質な肌ざわりと温かさを兼ね備えています。

イオングループ(TOPVALU)

PEACE FIT(ピースフィット)

イオンのPBであるトップバリュからは、「『着る』スキンケア」がキャッチコピーのピースフィットが販売されています。

肌のpHまで考えた素材を使用し、ふれた瞬間に温かさを感じるインナーです。

セブン&アイグループ

BODY HEATER(ボディヒーター)

室外と室内の寒暖差に注目したイトーヨーカドーのオリジナル商品、ボディーヒーター。

暖房のきいた屋内でも、寒い屋外でも快適に過ごせることをアピールしています。
使用するコットンには柔軟加工をほどこし、なめらかに仕上げました。

アルペングループ

iHEAT(アイヒート)

アルペンのBPであるIGNIO(イグニオ)から出ているiHEAT。

従来品と比べてプラス3℃を誇るダブル発熱に加え、消臭機能のある「デオドランテープ」を使用することで快適な着心地を実現。

⇒他の「iHEAT(アイヒート)」のアイテムをチェックする

MIZUNO(ミズノ)

BREATHTHERMO(ブレスサーモ)

ミズノのブランドアンバサダーといったら、ご存知の通り元プロテニスプレーヤーの松岡修造さん。
そんな彼が「もっと、アツくなれよ!!」と応援してくれるような温かさのブレスサーモ。

デイリー用の「ブレスサーモ エブリ」、「ブレスサーモ エブリ プラス」、アクティビティ用の「ライトウェイト」「ウールライトウェイト」「ミドルウェイト」「ヘビーウェイト」「ウールヘビーウェイト」と豊富なラインナップが特徴です。

⇒他の「BREATHTHERMO(ブレスサーモ)」のアイテムをチェックする

あったかインナーの仕組み

各社様々なあったかインナーを出していますが、ベースとなる仕組みは同じです。

水蒸気の発熱を使う

人は運動でかく汗以外にも、皮膚から水分を常に発しています。その量なんと1日600-800ml。
このときに発生した水蒸気が、服の繊維とぶつかるときに生まれる「熱」を利用して温かくなるんです。

なので、水蒸気を多く繊維とぶつけるためには、水とくっつきやすい繊維を肌に触れる部分に使ってあげればいいのです。

その繊維が、ユニクロのヒートテックは加工したレーヨン、ベルメゾンのHotcottは加工した綿という違いがあります。

水蒸気を逃がす

発熱に使った水蒸気も、熱をいただいたらお役御免。服の繊維に留まると水分で冷えてしまいます。
そのため、ぶつけた(=吸着した)水蒸気を逃します。

逃がすために、毛細管現象を利用して吸着した水蒸気を繊維の外側に持っていき、表面積を広くした外側の繊維で素早く蒸発させてあげます。

空気の層を作る

蒸発の際に熱を奪うので(気化熱)、服の内部に熱を保つような空気の層を作る必要があります。

つまり、身体から出てくる水分を利用して発熱し、その熱を上手く保つことであたたかい着心地を実現しているんですね。

温かく着る方法

仕組みが分かったので、温かく着る方法と選び方が見えてきましたね。

次は温かく着るコツをまとめます。

なるべく肌にフィットするサイズを選ぶ

あったかインナーは身体から出る「水蒸気」がインナーとぶつかるときに生まれる熱を使うので、肌と繊維をくっつけてあげるとより温かさを感じられます。

空気の層を作った方がいいから、少しオーバーサイズの方が温かいのでは?と思いがちですが、なるべくフィットさせたほうがより効果を得られます。

あったかインナーに風が通るようにしない

せっかく出来た熱も、外側から風が来て冷えてしまったら意味がありません。
外からの空気はアウターでしっかりと防ぎましょう。

あったかインナーの上手な選びかた

ということで、各社が出しているあったかインナーとその仕組みについてご説明いたしました。

私は先ほど挙げたインナーはほとんど実際に買って試したのですが、わざわざ買って試すのは大変ですよね。そこで、いくつか注目すべきポイントをまとめました。

フィット感

1シーズン4-5着をローテーションしているのですが、もっともヘタらずしっかりとしたフィット感を維持してくれるものを選びましょう。

肌とのフィット感が少なくなって伸びてしまうと、あったかインナーの効果が薄れてしまいますので、伸びてしまったら変えどきです。

汗をかいたときのあたたかさ

じっとしているときは温かさを持続してくれるのですが、運動したときに上手く汗を吸収してくれないと、逆に寒くなってしまいます。

私はよく走るのですが、寒い朝に活躍するのものを選んで着ています。
激しい運動で汗をかいても、素早く熱に変えて乾いてくれるものを選びましょう。

いやな臭いを抑えてくれる

一部の商品には、気になる汗の臭い(アンモニア臭)の元になる黄色ブドウ球菌の発生を抑えてくれる機能があるので、汗をかいても臭いにくいです。

男性はもちろん、女性にも嬉しいですね。

今回はあったかインナーの仕組みと選び方、おすすめのモデルをご紹介しました。
上手く着こなして、寒い冬を温かく過ごしましょう。

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